円筒状で体の半分程度の大きさのストレッチポール。スポーツ現場から派生したこのアイテムは、医療やフィットネス現場でも広く普及されるようになりました。
今回はストレッチポールの使い方や効果、ストレッチポールのおすすめ代替商品についてご紹介します。
ストレッチポールとは?
ストレッチポール®️は、株式会社LPNの登録商標であり、正しくは特定の商品のことを指します。そのほかの商品は、ストレッチ用ポールやエクササイズポールと呼ばれています。
スポーツから医療・フィットネス領域へ
元来アメリカではストレッチポール同様の円柱形のツールが、プロスポーツ選手の中でケア用品として愛用されていました。それを改良して日本のスポーツ現場に導入されたのがストレッチポールです。
その後、アスリートのみならず広く普及することとなり、医療のリハビリテーションやフィットネスのエクササイズ足テムとしても利用されるようになりました。
ストレッチポールのサイズ
一般的に広く使われているストレッチポール®EXのサイズは、長さ約98cm・直径約15cm・重量約700gとなっており、155cm以上の方向けとなっております。
ハーフサイズのストレッチポール
女性・お子様や出張・旅行用の持ち運び向けにハーフサイズも展開があり、長さはスタンダードサイズの半分以下で持ち運びがしやすいようにかまぼこ型にカットされて2本で1セットです。サイズは長さ約40cm・幅約15cm・高さ約7.5cm・重量約220gとなっています。
フォームローラーとの違い
ストレッチポールと近しいアイテムとしてフォームローラーがあります。
ストレッチポールは日常生活で硬直した筋肉を緩めたり、背骨を整えて姿勢を適切に保たせたりしたい場合に用います。一方でフォームローラーは、「筋膜リリース」を行うために用いられ、トレーニングなどで捻れたり固まってしまった筋肉を戻したい場合に用いられます。
そのため、ストレッチポールの表面は滑らかな形状になっているのに対し、フォームローラーの表面は凹凸がある形状となっております。それはフォームローラーの方がより強く刺激を与えられることを意味します。
ストレッチポールの効果
ストレッチポール®️の公式サイトでは、ストレッチポールの効果は「筋肉がゆるむ」「背骨が整う」「呼吸が深くなる」「副交感神経優位になる」と紹介されています。
筋肉の緊張をやわらげる
日常の中で同じ姿勢を続けたりすることで、同一部位に力がかかり筋肉は緊張しっぱなしの状態となってしまいます。そうなると一つの箇所に重力がかかってしまい、さまざまな障害を引き起こす可能性が出てきます。
ストレッチポールを使ってケアすることで、力がかかる箇所を分散して筋肉をリラックスした状態に戻します。
背骨や骨盤を戻し猫背などの姿勢改善
日常の生活の中では筋肉だけでなく、同じ姿勢や悪い姿勢を続けると背骨や骨盤も崩れていってしまいます。崩れた状態で生活を続けることでさらに背骨は丸まっていき、ケアしないと元に戻せないこともあり得ます。
ストレッチポールの上に寝てケアすることは、本来体の後ろ側に出ている頭蓋骨の後ろ・胸椎(肩甲骨あたりの背骨)・仙骨の下方(骨盤の後ろ)を下から押し出す形になり、本来のきれいな背骨のラインを保つことが可能になります。
助骨の広がりで十分な呼吸ができる
ストレッチポールを使って丸まった背骨を戻すことは、前面の助骨を広げることに繋がり、その結果として呼吸改善に期待ができます。
呼吸が改善されると酸素が体に行き渡るので、血流改善や疲労回復といった効果が生まれます。
副交感神経優位で理想の自律神経のリズムに
人は活動的な時に交感神経が優位になり、リラックスした時に副交感神経が優位になります。交感神経と副交感神経が交互に働いて体を調整しており、それぞれがバランスよく働いている状態が理想の自律神経のリズムです。
仕事や家事が忙しかったり、ストレスが多い状況だと交感神経が優位な時間が長くなってしまい、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。
1日の中でストレッチポールによるケアの時間を取り入れることで、副交感神経が優位な時間帯を意図的につくることができ、自律神経のバランスを保つことに繋がります。
ストレッチポールの使い方
ストレッチポールの使い方を部位別にご紹介していきます。
基本姿勢
基本的な姿勢について解説します。
- ストレッチポールの縫い目を下にしておきます。
- 足を肩幅程度に広げた状態でストレッチポールの上に座ります。
- 両腕をついてバランスをとりながらストレッチポールの上に寝ます。
- 頭蓋骨の後ろ・肩甲骨あたりの背骨・骨盤の後ろ、それぞれの中心がストレッチポールにあたっていればOKです。
猫背改善を目的とした使い方
基本姿勢の状態でバランスを保ち、全身の力を抜いた状態で身体を揺らしましょう。この時にストレッチポール自体が動かないように注視しましょう。
脱力を感じながら10回を2,3セット行うと効果的です。
肩こり改善を目的とした使い方
基本姿勢の状態でバランスを保ち、全身の力を抜いた状態で腕を天井に向けてあげます。指先を天井に付けるように上げ、肩甲骨が動いたらゆっくりと下ろしていきます。
肩甲骨の動きを感じながら10回を2,3セット行うと効果的です。
腰痛改善を目的とした使い方
基本姿勢の状態でバランスを保ち、骨盤をゆっくりと小さく左右に動かします。
骨盤の出っ張りがストレッチポールにあたっていることを感じながら10回を2,3セット行うと効果的です。
LPNのストレッチポール®
ストレッチポール®はプロの手を再現できるツールとして、アスリートの間で人気を博し、フィットネス・医療業界でも活用されるようになりました。
芯材には強度と粘度に優れたEPEを採用し、適度な反発力を生み出しつつ、高い耐久性を実現しています。
編集部おすすめのストレッチ用ポール・エクササイズポール
編集部が厳選したおすすめのストレッチ用ポール・エクササイズポールをご紹介します。
グロング GronG ストレッチ用ポール
グロングのストレッチ用ポールは、芯材にEVAを使用し、折れにくく、軽量で、弾力性・耐久性にも優れています。
外側はPUレザーとなっており、汚れや汗が染み込まず、お手入れも簡単です。
カラーは10種用意されており、お部屋のコーディネートやお好みに合うカラーを選ぶことができます。
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